人気blogランキングへ 今日はどんより曇り空で寒い。
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急遽、第3回「明日のバイクを考える会」を開催することになりました。第2回に都合のつかなかった方も是非ご参加ください。
1、日時 3月1日(木) 午後6時30分から
2、場所 池袋周辺 参加者には詳しくお知らせいたします。
3、お申し込みはコチラにお願いします。
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今回の記事は初めての試みですが、読者の方から寄せられた情報を元に、すぽさんのブログ"883スタイル"から了解をいただいたトラブル情報です。
すぽさんからは「多くのスポーツスターオーナーに、こんなこともあることを知らせてください」とのコメントもいただいています。
'04年以降のスポーツスターでは、エンジンを降ろして分解するか、このような状態にしないと、トランスミッションにアクセスできません。
もっとも、'03年までのスポーツスターのようにカセット式になっているほうが、ユニットエンジン(エンジンとトランスミッションが一体構造)では特異な存在です。
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'03年以前の5速ミッションではディテントプレートの固定部分にトラブルが多かったので、この'04年以降では矢印が示すようにシフタードラムと一体構造になっているのが分かります。
赤矢印のシフターフォークのピンがシフタードラムの溝に噛み合っていて、ドラムを回転させることによりシフターフォークを左右に動かし、任意のギアポジションにシフトします。
黄矢印が今回のトラブルで、ニュートラルポジションと1stギアの間が磨耗して、当たり面が荒れてしまったようです。
この溝を使っているシフターフォークは1速⇔ニュートラル⇔2速をコントロールしていますから、この間の操作が円滑ではなくなったでしょう。
これは品質をとやかく言われたAMF時代の、ロータリートップと称されたビッグツインの4速ミッションのシフターカムです。シフタードラムと同じ役割ですね。
何万km走行したか不明ですが、矢印の示す部分に磨耗が見られます。しかしこの程度では変速操作に支障はありません。
保証修理は?
"すぽ"さんのスポーツスターは生憎、登録から2年と半年が経過してしまい、保証修理の対象ではないと通告されてしまったようです。
最近モーターサイクルメーカーは2年保証が主流で、口火をきったのはイタリアのD社だっとような記憶があります。
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ただ、1年保証から2年保証に移行したことに手放しでは喜べない事情もあります。1年保証の時には明らかにユーザーの使用責任ではないと認められたときは、期間的には緩やかに保証修理が行なわれていましたが、2年保証では厳格に判定される傾向です。
グレーゾーンの見直しがここでも?
ハーレーダビドッドソン社での保証期間の延長は、品質への自信の表れなのか?それとも単に時流に乗ったのか?拡販戦略なのか?
リコール?
保証修理とは別にリコール制度があります。
詳しくはリンク先を読んでいただきたく思いますが、ご存知の通りリコール隠し事件が頻発したために、国民と監督官庁である国土交通省も敏感になり、リコール対策室が設置されており、電話での対応も中々丁重であります。
ワタシが電話で確認してみたところ、
- 故障内容はメーカー側に説明していただきたい。メーカー側には故障の理由を説明する義務がある。
- 保証修理か否かは"誰が修理代を負担するか"の問題であって、原因の追究とは別問題。
- 納得の行く説明がなければ、リコール対策室がメーカーに(説明するよう)指導する。
リコールには多大な費用が掛かりますから、隠そうとしたメーカーもあるくらいです。ですから、リコール対策室もそう簡単にユーザー一人一人の言うことを全て細かく聞くことはないかもしれません。しかし原因の追究を求めるユーザーには支援を怠らないようです。
しかし、しかし!
なぜメーカーがデチューンエンジンが行う
私の過去の記事"5速ミッションまたもや"でも書きましたが、ミッショントラブルは重大事故につながることが考えられ、他人事では済まされません。
今回のケースでも、交差点を曲がる時にギアが抜けてしまい、あてにしていた駆動力がなくなってしまたら、転倒して他のクルマに轢かれてしまうことも考えられなくありません。
首都圏内は世界的に見ても稀に、広範囲に慢性的な渋滞路が存在しています。その中を走り回ることはトランスミッションに過大な負荷を掛け続けることで、メーカーの耐久テストでも中々想定できるものではありません。
それが特異な使用状況だとすると、責任は何処にあるのだろうか?
日本の窓口がアメリカ本社に報告しても、日本独特のトラブルと判断されて、対処するまで至らないのか?あるいは日本窓口で(苦情の多さに?)機械的に否定するのか?
"5速ミッションまたもや"のケースでは、ドッグクラッチ部分が割れてしまったのですが、この原因については、
- ドッグ基部の厚みが足りず、強度がギリギリ。
- 材質や加工(焼きいれ処理など)のバラツキにより、強度が不足の固体が存在。
とワタシは思います。
今回のケースのシフタードラムの"異常磨耗"でも製品のバラツキが原因と思われ、適切な検査を行なえば、すぐに判明するでしょう。
苦情を受ける側の言い分は、オイル管理、使用状況、などを挙げますが、オイル管理が悪くてドッグは割れません!
オイル管理が悪くて故障するのは、まずベアリングやギアの歯が磨耗粉によって当たり面が荒れます。その辺りをみれば一目瞭然ですね。
シフタードラムの異常磨耗も同じことです。
製品の向上を常に目指し、ユーザーに余分な負担を掛けないメーカーの姿勢であれば、クレーム修理の防波堤を作る前に、故障の究明がまず先であることを強く感じます。
伸びる会社は"聞き上手"なのは間違いないでしょう。
ユーザーの要求が「タダで直そうという魂胆」ではないと理解して、滅多にない故障を飛んで見に行く担当者がいるような体制になれば、ワタシも惚れ直してしまいます。
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